絶対外科医師にはならない。
職場体験学習で、消防署に行ってまいりました。
社会の厳しさを知ると共に、働くことの楽しさも学びました。
放水訓練もやり、それが一番面白かったのですが、
これは動きありで話さないと面白くないので割愛です。
今回は、救急講習の話。
救急講習を受けました。
心肺蘇生法、AED(電気ショック)の処置が1分遅れると、
救命率は7〜10%下がってしまいます。
救急車が来るのは5〜6分。
何の処置もしなければ、生き残る確率は10%ほどになってしまうのです。
そのため、私たちが知識と勇気と自信を持って、
心肺蘇生法を実施することが重要なのです。
突然倒れた人の命を救うのは、救急隊員ではありません。
そばにいる貴方(バイスタンダー)なのです!
心肺蘇生法の手順確認。
1.意識確認。肩を叩いて2回呼びかけます。
2.119番にかけてもらい、AEDを持ってきてもらいます。
その際、「誰か」ではなく、人を指名すべきです。
3.気道確保。顎を持ち上げます。
呼吸の確認を10秒以内で行います。
4.心臓マッサージを1分間に100回のペースで30回します。
後から聞いたのですが、肋骨折れそうな勢いじゃないとだめです。
心臓は意外と奥のほうにありますのでね。真ん中の。
5.人工呼吸。気道確保したまま、鼻をつまみ、2回息を吹き入れます。
胸を見て、空気が入っているか見ます。
6.AEDが届く頃です。AEDの音声指示に従いましょう。
7.電気ショックを与えた後、心配蘇生法に戻ります。
これを、救急隊の方が教えてくれました。
「さて、人形で実際にやってみましょう」と言い、人形を取り出します。
人形なので、パタンと折れています。
頭が見えているのに、脚が見えています。ショッキングです。
救急隊の方は、手馴れた様子で人形をパタンと戻します。
膝から下があり得ない方向に曲がっています。
胸の調子を調べつつ、
「んー・・・?おかしいな・・・」と言いつつ、胴の皮をベリッと。
「チッ・・・。下準備ぐらいしとけよな・・。
それも部品足らないんじゃないか?これ。
ごめんねー。みんな。若い奴に任せたら準備悪くてね。チッ・・・。
みんなラッキーだよー。人形の中身まで見れてー」
今度は顔の皮をベリィィッいきましてね。眼球がこんにちはしてます。
「これじゃ人工呼吸できねぇじゃねぇか・・・。ったく・・」
滅茶苦茶恐いです。人工呼吸できなくていいですから。もういいですから。
顔の皮を耳に引っ掛けて、胴の皮を引っ掛けて、
ついでにずり下がってたズボンも上げてあげて、準備完了。
時間も押してますので、人形はそのままです。
救急隊の方は、見本をみせてくださいました。
こんな言い方していいのか分かりませんが、凄くシュールです。
「じゃあ、実際にみんなもやってみましょう。じゃあ、夜露君」
超嫌です。倒れた病弱っ娘に的確な心肺蘇生法を施すのには憧れますが、
さっきの眼球見ちゃうと恐すぎです。さっきの例を見ると、恥ずかしすぎです。
救「それじゃ、心臓マッサージだけ。人工呼吸はできないからね。チッ・・・」
シ「・・・(心臓マッサージ)」
救「声出して数えないと、わかんなくなるよー?」
シ「・・・1、2、3、4、5・・」
救「(人形の右脇から、紙を引きずり出す)
んー、全然力が足りないよー?」
シ「1、2、3、4、5・・・」
救「(ビーッて紙を出す)もっと体重乗せないとー」
シ「1!2!3!4!5!(自棄」
やっと許してもらえました。
顔が真っ赤です。周りで10人ほどが、冷ややかな目で見ているのです。
そんな中、人形を押しつつ「1!2!3!」。寂しいです。
講習が終わった後、救急隊の方が、準備した若いのを叱ってました。
仕事の厳しさ、っていうか、主に上下関係の恐ろしさを知りました。
今日の教訓。
あなたにも救える命がある。
人形の目が開かれることはありませんでした。
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