黄色い悪魔。
給食で、「かぼちゃパン」が出ました。
皆期待して、給食の時間を待ちます。
食べてみた所、・・ただ黄色いだけのパン?
案外普通で、全体的に不評のようでした。
6時間目は、道徳の時間でした。
先「お前等ー席に着けー。
・・ん?誰だ?先生の机にかぼちゃパン置いたのはー?」
A「知りませんー」
先「知らないわけないだろう。誰かが残したんだ」
B「だって知らねぇし」
先「誰だ?かぼちゃパン置いたのは」
C「あ、俺です」
先「お前か!残して放って置いたのは!」
C「違います。誰かが俺に机に入れたんです。
誰のかわからないんで、先生ンとこ置いておきました」
先「じゃあ、Cの机の中に入れたのは誰だ!?」
A「だぁら、知らないっての」
先「そういう態度をとるな!」
D「先生、掃除の時、パンの周りで遊んでた人が居たんですけど」
先「誰だ?」
D「A君です」
先「おいA!さっき知らないっていっただろう!」
A「俺は、中に入れてないっていったの。上に置いたの。
誰かが親切に中に入れてくれたんじゃねぇの!?」
先「まどろっこしいこというんじゃない!」
先生も、白熱して来ました。
先「誰かがもって帰らないといけないだろう!」
E「もういいよ先生・・」
先「そうはいかないだろう!」
E「もうさ、ジャンケンで決めちゃわない?」
先「なんでだよ!」
E「じゃあさ、俺犯人でいいから。
いや、犯人じゃないけど、俺持って帰るから」
先「『犯人が出てこない』っていう問題の解決にはならないだろ!」
E「いいの!俺はもう犯人を許す!」
先「・・豪く寛大な心を持ってるんだな・・・・」
E「ってか、先生心狭い!」
いつまで経っても、かぼちゃパンが終わりません。
A「どんだけ時間かかってるんだよ!
カップラーメンが6個出来るわ!」
この後、Aは3分毎に、カップラでカウントダウンし続けます。
先「犯人が出るまで続けるぞ!」
B「俺日直だぜ!?
日誌に、『6時間目:かぼちゃパン』って書かんといけねぇべや!」
先「『郊外学習について』って書け!」
B「先生!嘘はいかんな!」
A「じゃあさ、『かぼちゃパンはおやつに入るか』でよくね!?」
B「お前天才じゃねぇの!?」
先「おやつに入るから黙って先生の話を聞け!」
もう、AとBと先生で、ずっとコントです。
教室中、笑って話が進みません。
E「もうさ、金八先生みたいにさ、顔伏せて手ェ挙げようぜ?」
先「・・・騙されたと思ってやってみるか」
B「はい、皆顔伏せろぉー」
先「お前が仕切るな!はい、皆顔伏せろぉー」
顔を伏せます。が、Aの声がボソボソ聞こえます。
A「はい、皆顔上げていいぞー」
先「Aうるさいぞ!」
A「お前が犯人か!なんで早く言わなかった!」
先「だからうるさいって言ってるだろう!」
A「はい、皆手ェ下げろぉー」
先「うるさい!誰も手ェ挙げてないわ!」
あ、やっぱりか。
結局30分かけましたが、犯人は出てきませんでした。
かぼちゃパンは今、何処へ。
今日の教訓。
食べ物は大切に。
かぼちゃパンは、もう絶対出てくるな。
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